5月5日(祝)おおふなと夢商店街で「やっぺし祭り」が開催されました。
未来美術家・遠藤一郎さんからの
「夢商店街にたくさんの鯉のぼりが泳いだら、きっとすごくいいよね、待ってます!」
との呼びかけに、大切な鯉のぼりを7セットもお送りいただきました。
一つ一つに大切な思い出の込もった鯉のぼりばかり・・・!
お送りいただきまして、ありがとうございました。
それでは、鯉のぼりたちが大船渡に届いた様子をご報告します。
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5月3日、鯉のぼりたちは、遠藤さんの運転する未来へ号バスに乗って、東京から大船渡へ向かいました。
夜、東京を出発しました未来へ号バス。11人の乗組員とともに一路東北。
![DSCF6248.JPG](http://wawa.or.jp/assets_c/2012/05/DSCF6248-thumb-480x360-471.jpg)
大雨のあとがあちこちで残る道を走り、大船渡へ。
当日は、前日までの大雨はおさまりましたが、ちょっと曇り空。
みんなで商店街に鯉のぼりを飾り付けます。
海の近くに位置する夢商店街。時折、つよい風が吹き抜けます。
これは、鯉のぼりたち、よく泳ぎそう!
![DSCF6240.JPG](http://wawa.or.jp/assets_c/2012/05/DSCF6240-thumb-480x360-473.jpg)
あちこちから届いた鯉のぼりが並び、賑やかになってきました。
おおきな鯉のぼりは、商店街の隣の広場に掲げることになりました。
長いロープをもって、電信柱に結びにいくぜ!
各地からの参加者が、やっぺし祭りを盛り上げます。
こちらは1回目から参加している「封筒の家」のワークショップブース。
「夢」の文字がたくさん集まっていました!夢書展ワークショップ。
「みんなであそぼ」ワークショップ。子どもたち元気に走り回っていましたよー。
遠藤さんの未来龍大空凧ワークショップ。大船渡のひとたちの夢を凧に書いてもらっています。
これから凧をあげるよー。風も上々。
せーのっ!!
みんなの夢が、あがったー!!
そして凧の隣には・・・
大きな鯉のぼりが悠々と泳いでいます!!
「鯉のぼりふかふか〜」
風がやんで鯉のぼりが降りてくると、触りたい〜〜!と、子どもたち駆け寄ります。
鯉のぼり、大人気。
「風よ吹け〜」
凧と鯉のぼり ”夢”の競演!
応援団が大船渡へ力強くエールをおくります。
びしっっ。
みんなでずっと空を見上げました。
そんな楽しかった一日もすこしずつ暮れて・・・
やっぺし祭りのあとのおつかれさま会。
遠藤さんより、鯉のぼりとともに届いた手紙が紹介されました。
一つ一つに思い出が詰まった鯉のぼり。もう大人になった息子さんの鯉のぼりを送ってくださった方、消防隊の方からエールの気持ちのこもった鯉のぼりも・・。
鯉のぼりをゆめ商店街おいかわさんに贈呈しました。
おいかわさんは「子どもたちがほんとうに楽しそうで、とても嬉しかった。
5月5日だけでなくて、旧暦の5月5日にも、鯉のぼりを掲げます!」
とおっしゃっていました。
ほんとうによろこんでくださいました!
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震災直後、瓦礫の撤去などをしながら東北を移動していた遠藤一郎さん。そのとき、避難所になっている小学校の教頭先生が「未来へ号」を見て、なにかおもしろい炊き出しが出来ないだろうか、と話しかけたところから「やっぺし祭り」はスタートしました。
昨年の5月29日に1回目の「やっぺし祭り」が行われ、今回は5回目。
1回目からほぼ1年が経ちました。
これまでの「やっぺし祭り」を振り返って、遠藤さんは次のようにお話して下さいました。
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(▼遠藤さん談)
最初はとにかく「次」に進もう、と、どういう手段で次に進めるのか、
「ステップ」を欲している地元の人と一緒に一生懸命考えた。
ほんとうにチャレンジだったと思う。
外から手伝いにきた人も、地元の人とも一緒になって行ったチャレンジだった。
やって良かったのか、もちろん、やって良かったに決まっているんだけど、
その答えはその時出せなかった。
当日は、たくさん人が来てくれて、なくなってしまったお祭りの舞を見せてくれたり、
地元の人が率先して盛り上がって、「綱引きをやろう!」と、大人も子どもも混じって
本気で綱を引いて。
1回目のやっぺし祭りが終わった後、すごく「ホッ」とした。
チャレンジが成功だったのか失敗だったのかというよりも、それが出来たんだ、
とホッとしたのを覚えている。
その安堵を地元の人とも分かち合った。
当時、周囲の人たちからは、「未来へ号」を被災地で走らせることに対してもいろんな意見
があった。そのなかには、地元の人たちが「次」へのステップに踏み出す勇気や元気を止めて
しまうような空気も、今振り返ってみるとあったように思う。
地元の人たちと続けてきて今回5回目。
そのつどふさわしい会場を探しながら続けてきた。
1年経ってまだまだ変わらない風景や癒えていない傷もあるかも
しれない。
しれない。
何かを吐き出したい、ぶつけたいというくらいの感情とか、悲しみとか、笑顔も含めて、
全部出すことができる場所だったと思うし、
毎回、笑顔の子どもたちが集まったり、その土地で楽しんでいる姿に出会えて、
5回目のやっぺし祭りを終えて、ようやく1年前のやっぺし祭りをやってきてよかった、
と思ったよね。
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次回やっぺし祭りは、7月7日の予定。
七夕なので、夜の部もありますよ。とは、おおふなと夢商店街のおいかわさん。
地元の人がやりたい祭りを、地元の人たち、アーティスト、多くの人々とこれからも
作っていきます。