自然災害の恐ろしさを語り継ぐために
女川町津波跡地保存計画
建築史家、建築評論家である東北大学大学院工学研究科教授・五十嵐太郎と研究室の学生が主力メンバーとなり取り組んで制作した計画案。震災直後、各地の被災地を訪れた五十嵐太郎は、宮城県牡鹿郡女川町の鉄筋コンクリート造、鉄骨造の建築物の被害が最も激しかったと振り返り、自然災害の恐ろしさを後世に語り継ぐための証言者として、崩れてしまった建築物をそのまま残せないかと考え、保存のための計画案作成をスタートさせた。東北大学大学院の学生が制作した5つの計画案は、3.11の記憶を留めながら、新たなステップを踏み出すためのメモリアルであり、また問題提起、解決を示唆したものである。説得力があるのは、学生たちもまた、被災者だということとも無縁ではないだろう。
[活動期間]
2011年4月〜