藤浩志

美術家。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。パプアニューギニア国立芸術学校講師、都市計画事務所勤務を経て藤浩志企画制作室を設立。対話と地域実験の場を作る美術類のデモンストレーションを実践。

モヤモヤから考える新しい価値
いわき復興モヤモヤ会議(福島)
ふじひろしとカンがえる(宮城)

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3.11は終わっていない。過去のことでもなければ東北のことでもない。予測できていた厳しい現実から目を背けていた所業はもっと反省すべきだからこそ、今ここで起こっている現実を直視し認識すべきだと考えている。しかし現実は複雑で厳しく、実態はなかなか見えない。被災地の生活はモヤの中にある。様々な悲しみと妬みの中で感情や感覚を滅しながらも新しい関係を構築し、将来への期待を作らなければならないところにいる。だが、そこからしかできない”何か”があることを僕らは確信している。現場でのさまざまな質の作業や対話の中から、次の時代に必要な新しい価値は芽生えつつある。それが発生する現場に近づくために、人々との「期待へ向かう対話」を心がけている。

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