3/17核エネルギーや福島にまつわる映画上映とトーク開催

「つくることが生きること」の会期中は、多くの関連イベントを開催致し、さまざまな活動を行っている方々のお話を 実際に聞くことのできる場を設けていきます。
3月17日(土)は、午前中から映画作品の上映と監督によるトークが開催されました。
あいにくの雨となってしまいましたが、たくさんの方にご来場頂きました。
まず、「六ヶ所村ラプソディー」の上映と、監督である鎌仲ひとみさんによるトーク。
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原子力や核エネルギー政策の話から、一人一人がこの問題にどのように向き合っていくのか、メディアリテラシーの必要性、地域コミュニティの重要性まで広い視点でのトークをお聞かせ頂きました。
実際、鎌仲監督の映像作品は、上映会の実施を通して個人やグループが地域と関わりを得るきっかけを得られるような仕組みをもって公開されています。
会場からは「映画に登場する方々との距離の近さにおどろきました、どんな風に撮影されているのですか?」という質問も飛び出しました。
「六ヶ所村ラプソディー」の制作時は、カメラを持たずに、推進派の方の話を聞きに1年間通われたとか。
たくさん時間をかけて様々な立場の人の話を聞き、それぞれの事情や考え方を理解しながら制作をされるのだそうです。
続いて、岩井俊二プロデュース「FUKUSHIMA DAY」の桜井亜美監督と、第62回ベルリン国際映画祭フォーラム部門正式出品作品「無人地帯 No Man’s Zone」の藤原敏史監督のトークセッションが行われ、映像作品の制作を通して、福島の人びとや福島の現在の状況に向かい合った実感が語られました。
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東京で語る私たちは「福島」と、同一の実体があるかのように語ってしまうけれども、福島県内に行けば、地域によって細かく状況は異なり、逆に、海外から見たら、福島も東北も東京も同じ日本として見なされるという事実もあり、何かを語る際に自分がどういった位置から物事を見ているのかを改めて考えることの大切さを感じました。

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