東北大学 五十嵐太郎研究室+(株)はりゅうウッドスタジオ+彦坂尚嘉

東日本大震災は、日本の歴史の中で極めて大きな大事件でありました。それは明治維新以来の日本の近代の終わりです。私たちは新しい時代をつくり出していかなければならないと思います。それは精神的には、何よりも政府に頼らない自主独立の気概を持つ精神の復興であります。同時に情報化社会を肯定的にとらえて、血縁や地縁、学閥や会社縁を超えた、情報縁=精神的な価値の共有を介しての人間の結集を生み出していかねばなりません。(彦坂尚嘉)

仮設住宅地の心象風景をつくる
南相馬市『復活の塔』と壁画のある集会所

000156_01.jpg

建築史家・建築評論家で東北大学大学院工学研究科教授の五十嵐太郎とその研究室、アーティスト・彦坂尚嘉、福島県南会津郡南会津町を拠点とする建築設計事務所・はりゅうウッドスタジオのコラボレーションで実現した仮設住宅地内のシンボルとしての集会所と、塔の計画。五十嵐研究室とはりゅうウッドスタジオによるログ組みの集会所の壁面に彦坂が描く壁画、そして仮設住宅で暮らす人たちの心象風景に残る造形物としての塔が、無機的な仮設住宅群を印象的なものにしている。同時に計画されたベンチは、仮設住宅地内のコミュニケーションツールとして活用されている。

[活動期間]
2011年5月〜

[お問い合わせ先]
MAIL: contact@archiaid.org

http://archiaid.org/

PAGE TOP に戻る